「深海魚の秘密」なぜ赤い?なぜ光る?知られざる生態に迫る! - 深海Collectite

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「深海魚の秘密」なぜ赤い?なぜ光る?知られざる生態に迫る!

#深海生物#深海魚#豆知識

深海Collectite・イラストレーターのKamahiroです。

 

深海魚が好きで、同じ深海魚好きさんたちが

気軽に深海魚グッズを持てるよう、

深海魚たちをかわいいイラストにした

グッズを作成しております。

 

深海魚といえばつい見た目に注目しがちですが、

まだまだ謎に包まれた不思議な生態を持つ

魚たちがたくさんいるのです。

 

暗闇の世界で生きるため、

長い年月をかけて進化していった深海魚には

独特な特徴が満載です。

 

今回は深海魚の

「色」「食事」「光」「大きさ」

の4点に注目しその生態を詳しく解説します!

 


深海魚ならではの特徴とは?

  

1.体の色が赤い

 

深海魚には赤い体を持つものが多く存在しています。

 

これは深海では赤色の光が届かないので、

敵から身を守るのに適しているからなんです!

 

光の波長の中で赤色の光は

最も水に吸収されやすい性質を持っています。

 

浅い場所では赤色が見えますが

水深が深くなるほど赤色の光は消えてしまいます。

 

そのため深海に生息する赤い魚は、

周囲からほとんど見えなくなるのです。

 

一方でさらに深い場所は

光自体がほとんど届かなくなるため、

透明や黒っぽい体をした深海魚も増えていきます。

 

代表的な赤い深海魚

アカチョウチンクラゲ

オニキンメ

・ウルトラブンブク

・ハッポウクラゲ

 

などが挙げられます。

 

また赤い色素には酸化を防ぐ効果もあり、

過酷な環境で生きるための

適応とも考えられているのです。

 


2.あまりご飯を食べない

餌が少ない環境の深海。

 

そのため、多くの深海魚は

あまり頻繁に食事をしません。

 

食べられるときに一気に食べる

「まとめ食い」をする魚も多く、

ダイオウグソクムシは数年間何も

食べずに生きられることで有名です。

 

また消化をゆっくり行うことで、

少ないエネルギーで生き延びる

仕組みを持つ魚もいます。

 

例えばメンダコは低エネルギーで活動できるよう

ゆったりとした動きが特徴的です。

 

さらに海面から落ちてくる有機物「マリンスノー」を

食べる深海生物も多く、

限られた資源を効率よく利用しています。

 


3.自ら光る!発光器の秘密

 

深海には「生物発光」と呼ばれる現象があります。

 

自ら光を発することで獲物をおびき寄せたり、

仲間とコミュニケーションをとったりするのです。

 

代表的なのはチョウチンアンコウ

 

頭の先についた発光器を使い、

獲物を誘い込む姿は有名ですね。

 

またヒカリキンメダイフウセンウナギなど、

多くの深海生物が光を操っています。

 

防御や威嚇のために光る種類も存在します。

 

この光る仕組みは発光細菌との共生によるものや、

体内で特定の化学反応を起こすことで発光するものなど、

さまざまな方法があります。

 


4.巨大化しやすい?

 

深海魚には、同じ種類の瀬にいる魚より

大きくなるものが多くいます。

 

この現象は「深海巨大症」と呼ばれています。

 

深海は低温でエネルギー消費が少なくて

成長し続けることができるため、

大きくなりやすいのです。

 

例えばダイオウイカダイオウグソクムシが代表的。

 

どちらも浅瀬にいる仲間と比べると

驚くほどの大きさです!

 

また深海では天敵が少ないため、

長生きすることができ、

その結果として体が大きくなるとも

考えられているのです。

 


深海魚の特徴を活かしたグッズ

 

深海Colletiteには

ご紹介した深海魚たちの特徴を活かした

遊び心のあるグッズを複数ご用意しています。

 

ヒカリキンメダイの発光を活かしたグッズ

以前、ヒカリキンメダイを

実際に見たことがあります。

 

あえて暗い空間にして光っているヒカリキンメダイの光だけを

楽しめるという展示スペースがありました。

 

流れ星のように動く光の数々がとてもきれいでした。

 

その展示のようにヒカリキンメダイの光を活かして

デザインをしたのがこの

「ヒカリキンメダイの群れ」シリーズです。

 

ヒカリキンメダイ自体と背景を黒くし、

ヒカリキンメダイの光が目立つようなデザインにしました。

 

ヒカリキンメダイ自体はあまり見えませんが(笑)

この遊びゴコロのあるデザインは好評で、

スマホケースもたくさんお迎え頂いております!


まとめ:深海魚たちの特徴

 

赤色の体で身を隠す

少ない食事でも生きられる

発光して敵や獲物を操る

深海では巨大化しやすい

 

といった、独自の生態がたくさんあります。

 

見た目のインパクトだけでなく、

生き方もユニークな深海魚たち。

これからも彼らの魅力をイラストで発信していきます!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事の著者

Kamahiro

1990年2月13日生まれ。イラストレーター・似顔絵師。幼い頃からイラストを描くことが好きで、社会人になっても創作活動を続ける。29歳の頃に深海生物事典を購入し、見た目のインパクトとまだまだ謎の多い生態に惹かれ、深海魚・深海生物の虜になる。同年に知人の開催する深海をテーマにした展示イベントにイラストグッズを出品。深海生物の他にも微生物など、周りを気にせず気軽に使えながらも好きを身につけるマニアックなジャンルのイラストグッズを制作している。
推し深海生物は、ウルトラブンブク。

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