こんにちは!
深海Collectite・イラストレーターのKamahiroです。
深海魚・深海生物やマニアックなジャンルの生物たちを
かわいいイラストにしたグッズを制作しています。
2024年8月10日
アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴの海上で、
体長約4メートルの深海魚「リュウグウノツカイ」が
なくなった状態で浮いているのが見つかったとニュースになりました。
リュウグウノツカイといえば…
など…一度はあなたも聞いたことが
あるのではないでしょうか?
地元の海洋研究所によると、
リュウグウノツカイは伝説で
「自然災害や地震を予知する魚」
とされているといいますが、
相関関係は証明されていないのだとか。
リュウグウノツカイが見つかった2日後、
ロサンゼルス近郊ではマグニチュード4.4の地震が発生していたり、
リュウグウノツカイが見つかると地震が起きる、
という言い伝えが日本では広く知られています。
ですがこの説、どれほどの根拠があるのでしょうか?
この記事では、なぜそう言い伝えられているのか?
その起源や科学的な証拠を解説いたします!
またリュウグウノツカイのふしぎな生態にも目を向けながら、
どうして昔からその神秘的な姿が人々の想像力を
かき立ててきたのかを見ていきます。
古くから語り継がれてきた伝説、
現代の都市伝説とどんなふうにつながっているのかも、
ひも解いていきますね✨
こうしたお話を通して言い伝えの背景にある人の心や、
文化との関わりにも少し目を向けてみたいと思います。
リュウグウノツカイを知ろう!
リュウグウノツカイは別名「竜宮の使い」。
アカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属する魚類の一種です。
全長は3 mほどであることが多いですが、
最大8mに達した個体も報告されています。
体は左右から押しつぶされたように平たく側扁し、
タチウオのように薄く細長い。
銀色の体に長い赤いひれが特徴で、まるで空想の生物のようです。
リュウグウノツカイは、
その独特な姿から古くから神秘的な存在とされています。
ちなみに日本で「竜宮の使い」と呼ばれる意味は
幻想的な姿がおとぎ話に出てくる竜宮城をイメージさせることから
…だそうです。
通常は深海に生息していて浅瀬に現れることはまれ。
この珍しい姿とその出現が災害と結びつけられるのは
古代からの「予兆」としての役割が考えられます。
昔の人々は天災や異常気象に対して恐れを抱き、
説明がつかない事象を自然界の異変と関連づける傾向がありました。
そのため、深海という未知の世界から突然現れる
リュウグウノツカイが「神の使い」や「災害の前兆」として
信じられるようになったというわけです。
言い伝えの起源と背景
そもそも「リュウグウノツカイが見つかると地震が来る」
という不吉な言い伝えはいつから広まったのでしょうか?
日本では古くから地震が頻繁に発生するので、
自然現象に対して不安や恐れを抱き、
それを説明するための言い伝えが数多く存在します。
リュウグウノツカイが海岸に打ち上げられる様子が報告されるたび、
大地震が発生したことが何度かあったため
このような噂が広がったと考えられます。
またリュウグウノツカイが打ち上げられた直後に
地震が起きたという記録は、
近代においてもいくつか存在しています。
これが言い伝えを強化する一因となり、
多くの人々がリュウグウノツカイを
「地震の前兆」
として捉えるようになったのでしょう。
しかし、これらの記録はあくまで偶然の一致で、
科学的には根拠が薄いとされています。
科学的視点からの検証
それではリュウグウノツカイと地震の関係について
科学的な見解はどうなのでしょうか?
実際、地震がリュウグウノツカイの出現に影響を
与えるという証拠は見つかっていないそうです。
多くの専門家は、リュウグウノツカイが浅瀬に現れる理由として
を挙げています。
これらの要因が偶然に地震の前後に重なることがあり、
誤解を生んでいる可能性が高いのです。
さらに、リュウグウノツカイは通常深海で生活しているので、
その生態や行動についての研究はまだ十分に進んでいません。
深海生物は私たちが知ることのできる範囲が限られているので、
その動きや出現が「謎めいたもの」として受け取られるのも無理はありません。
これがまた、言い伝えや都市伝説が広まる理由となっているのです。
過去の事例とその真相
リュウグウノツカイが発見された後、
実際に地震が発生した事例はいくつか報告されています。
例えば2010年にチリで発生した大地震の前にも
リュウグウノツカイが確認されたことがありました。
しかし、これらの事例は偶然に過ぎないと考えられています。
地震が発生するメカニズムとリュウグウノツカイの出現には
直接的な関連性がなく、
科学的に証明されたものではありません。
とはいえリュウグウノツカイの出現が災害と関連付けられることは、
災害への不安や恐れが常に私たちの意識に存在していることを反映しています。
こうした不安が人々を自然現象と結びつける行動に駆り立て、
伝統や言い伝えが生まれる要因となっているんですね。
まとめ
リュウグウノツカイが見つかると地震が来るという言い伝えには、
科学的な根拠が乏しいことがわかりましたね。
ですが、深海という神秘的な世界から突然現れるこの生物に対する恐れや興味が、
このような噂を生んだのかもしれません。
私たちが自然現象に対して抱く不安や好奇心が、
この言い伝えを支えているのです。
言い伝えに振り回されすぎることはせず、
日頃からの対策や備えが必要ですね。
最後にリュウグウノツカイに限らず、
自然界にはまだまだ解明されていない
神秘的な現象が数多く存在します。
私たちはそれらに対して科学的なアプローチを心がけつつも、
自然の偉大さと未知なる世界への畏敬の念を忘れずに持ち続けることが大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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<登場生物>
デメニギス/メンダコ/シーラカンス/オウムガイ/ラブカ/ダイオウイカ/スケーリーフット/ブロブフィッシュ/オオグチボヤ/ダイオウグソクムシ/リュウグウノツカイ/ギガントキプリス/ユビアシクラゲ/アカチョウチンクラゲ/チョウチンアンコウ/クリオネ/ウルトラブンブク/コウモリダコ/リンゴクラゲ/ミツクリザメ/マッコウクジラ/サケビクニン/クダクラゲ
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